こだわりの注ぎ方でクリーミーな泡
新潟県瀬波温泉にある夕映えの宿・汐美荘(91室)。同館最大の売りはロケーションで、目の前には日本海を望む大パノラマが広がる。「夕映えの宿」の名の通り、日の入り時刻に合わせて「夕映えソムリエ」による乾杯を行うほか、2年ほど前からは「夕映えシアター」を開始した。ロビーラウンジの窓自体を大型のスクリーンにし、午後8時から、夕日をはじめ花火、近隣の観光名所をドローン撮影した映像などを投影。悪天候でも美しい夕日が見える、と好評だ。
客室は全室がオーシャンビューだが中でも高級感が漂いゆったりとくつろげる源泉掛け流しの露天風呂が付いた「Theオーシャン倶楽部」が人気。今から110年ほど前に湧出した温泉は、豊富な湯量と別名「熱の湯」と称される熱量が特徴で、この93度もある源泉を、加水などをせず適温にして提供している。
自然に囲まれた地域の特徴を生かした絶品料理も味わいたい。地元の岩船産コシヒカリやサケ、村上牛を使った料理をはじめ、各地の厳選素材を取り入れた献立なども提供。夕食は部屋食、食事処から選べる。この時期は、最近解禁になった最高級のタグ付きの本ズワイガニプランがお薦めという。朝食は日本海を望むレストランで提供。こだわりの料理を種類も豊富な和洋バイキングで出している。
その同館では、数年前からサントリー商品の取り扱いを増やした。ビールは、同社の高級ビール「ザ・プレミアム・モルツ(プレモル)」の「生」と「瓶」の両方を提供している。常務の福田修総支配人は「最高級のビールをお出ししてお客さまの満足度向上を図りたかった」と話す。
汐美荘の生ビールがうまい理由は、こだわりの注ぎ方で実現したきめ細かでクリーミーな泡「神泡(かみあわ)」を実現しているためだ。そのために、東京・府中にある「天然水のビール工場 東京・武蔵野ブルワリー」を訪問し、生ビールの注ぎ方や、品質管理の手法を学んだほか、定期的にサントリーの品質セミナーに参加している。
生ビールの評判は上々で「ビールらしいビールを飲んだ、とお褒めの言葉を頂戴している」と満足げだ。一方で宴会場では瓶ビールを提供するが、「高級感がある」と評価する。
飲料メニューはサントリーと共同で開発。ビール以外では、ウイスキーの「角瓶」と「Jim Beam」を炭酸で割って出す「ハイボール」を大きく表記。ノンアルコールビールテイスト飲料のオールフリーや、焼酎、地元村上の日本酒や新潟県産のワインなどを豊富にラインアップした。
「品質にこだわったおいしい料理と飲み物を用意して、皆さまのお越しをお待ちしています」と福田総支配人。
美しい夕日が見える露天風呂
今の時期のお薦め料理は最近解禁になった最高級のタグ付きの本ズワイガニ
福田総支配人
ザ・プレミアム・モルツ